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花帰葬 |
| 08.4.26 |
| TO BE… |
傍らで眠っている玄冬を身を起こして眺めながら、花白は小さく舌打ちした。 (失敗したなぁ。ここまでやるつもりはなかったんだけど) 本当は情事の後のイチャイチャを楽しみたかったのだが、ついうっかり玄冬の反応に抑えが利かなくなり、 当初の宣言どおり頑張った結果、達した後玄冬はそのまま気を失うように眠ってしまった。 行為の名残か、白い頬に朱が差している。 しっとりと湿った肌が艶かしい。 思わず寝込みを襲いたくなったが、自制心を総動員させて、閉じた目蓋に口付けるだけに留める。 前髪を一房掬うと、その髪にも口付け、そしてその胸に、覆いかぶさるように身を伏せた。 規則正しくリズムを奏でる命の鼓動に、花白は目を閉じる。 自分達の生まれを呪ったこともあったけど、今はこうして出逢えたのならば、自らに課せられた宿命にすら感謝できる気がして、調子のいい自分に自嘲の笑みを浮かべる。 (だって…) (君がいたからどんな時も笑ってたよ、泣いていたよ…君がいなきゃ、何も無かった) 幼い日に笑顔を失ってから、花白の胸にいつもあったのはこの不条理な宿命に対する怒りだけだった。 だが、殺すつもりで出逢ったあの日から、玄冬に逢いに行く時に抱く嬉しさや、会話を交わすと胸に湧き上がる楽しさや、そして…玄冬を失う哀しみを知った。 それは他の誰でもない、玄冬にしか与えられないものだったから――― いつだって世界を救う運命(さだめ)を背負わされた自分の世界を救ってくれたのは玄冬だけだった。 そして『玄冬』でも『救世主』でもなくなった今、縛るものなど既に無いというのに、こうして玄冬は側にいてくれる。 それが何より幸せに思えた。 「君が生まれてきてくれて良かった」 そうぽつりと呟くと、花白は失わずに済んだ鼓動を眼を閉じて確かめた――― |
K家姉 妄想日時:’08.4.26 妄想場所:私邸 ついにメインが花白さんに………玄冬のBDなのに…(シクシク)。 基本的に花玄は花白さん視点が書きやすいので。 リンク? 話のイメージは某歌姫の歌を参照(笑)。 とにかく、玄冬という存在に感謝。産んでくれたハッカさんにも感謝。 もちろん時雨と彩紅さんにも感謝。 守り育ててくれた黒鷹にも感謝。 みんなのお陰で私は玄冬に出逢えました。 |