花帰葬
未来救世主×銀朱         
08.3.14          
 三月某日

「はい、タイチョー」
「…?」
午後の執務の小休止をしようとしていた銀朱の元を救世主が訪れ、綺麗に包装された小箱を差し出す。

「なんだ、これは?」
「見てわからない?」
真面目に考える銀朱を見て口元が緩んでしまう。
「バレンタインのお返しだよ」
「………!!!!!!!」
救世主にそう言われ、少し考えた後、はっとして鼓動が高鳴る。

「な…っ!」
「タイチョー、女の子達からオレ宛のバレンタインチョコの山にさりげなく混ぜたでしょ?」
はい。と固まってしまっている銀朱に強制的に包みを持たせると、背後から腕を回す。

「き…貴様…何故それを…」
顔を真っ赤にしながらも固まってしまっている銀朱に、ぷっと軽く吹き出す。
「何でわかったか知りたい?」
「………」
俯く銀朱の様子を見て耳元に口を近づけて、こう話す。

「オレがタイチョーの事わかんないわけないじゃん」
「耳元で囁くなっ!」
「すぐわかったよ。箱から感じるタイチョーの香りに」
「息を吹き掛けるなっ!」
「だって嬉しかったんだモン」
救世主は子どもの様に笑ってみせた。

「しかし…貴様は一言も…」
「だって言われたら恥ずかしがるでしょ?面と向かってチョコ渡せない位恥ずかしがり屋なタイチョーは」
「…馬鹿者」
全て見透かされていた銀朱は恥ずかしい気持ちと同じくらい安堵感を感じていた。

「来年は直接…ね?」
子どもの様に甘える救世主はそのまま銀朱の唇を奪った。




K家妹
妄想日時:’08.2.25
妄想場所:温泉で思いついて自室にて纏めた

「可愛い救銀+斎賀さんの歌」により誕生した一本。
斎賀さんのCD聞きながら打ち込んだら5分で仕上がった奇跡のSSです(笑)