花帰葬
こはな×魔王玄冬     
08.12.6         
 僕と魔王(12月)

クリスマスが近付くある日、彩の城では玄冬達も集まりクリスマスパーティーの準備をしていた。
「あのねあのね、魔王玄冬はクリスマス前に煙突じゃなくて壁を突き破って入ってくるのー!!!! それでね、望みを叶えてくれるの!!!!凄いよね!!!!」
突然こはなは白梟の前に立つと、可愛らしい瞳で見上げ、そう言った。
「は…はなしろ?」
「今夜辺り来てくれるかなー?僕、靴下の中に欲しいもの書いて入れてるのー」
白梟が戸惑っている間にこはなは続けて言い、楽しそうに歌を歌っている。
「………」
「玄冬?」
「アッハハ!!!いーじゃん、いーじゃん。子供の夢、叶えてあげれば」
「簡単に言うなよ」
「じゃあお前、現実を教えてあげられんのかよ?」
「う……それは…」
「じゃ、頑張ってね〜熊サン」
「どうする?玄冬」
「いい…俺がやる」
そしてその夜、玄冬は以前変装で使った事のある衣装に着替えた。
と言っても見た目はマントと眼鏡を着用しただけだが。

流石に壁をぶち破って入るのは却下し、転移装置を使い窓から侵入する事に。

今宵のミッションはただ一つ。
こはながクリスマスに欲しいものを書いたメモを靴下の中から持って行くこと。
その際、わざとこはなを起こして、魔王の姿を一瞬でも見せる事。

玄冬はこはなのベッドの周りを見た。
確かに枕元には靴下がつるしてあった。

「あの中か…」
玄冬はゆっくり慎重に近付き、その靴下の中からメモを取り出した。
「………」
あとはそれが目当ての物かを確認して姿を見せてから帰るだけ。
玄冬はそのメモを開き書かれた文字を確認する。
そこには…

【魔王玄冬】

と書かれてあった。
そして次の瞬間…
「何!?」
何かに裾を掴まれ引っ張られた。
振り向くとベッドから身を乗り出し魔王の姿と化した玄冬を、ベッドの中に引きずりこもうとするこはなの姿。

「お前…!!!!!」
「掛かったね、魔王玄冬。もう…逃がさない…」
そして、とても子供とは思えぬ力で引っ張ると、バランスを崩した玄冬はベッドの上に倒れ込んだ。
「大事にするからね」
馬乗りになったこはなはそう言って笑った。


その後、魔王玄冬がどうなったかは誰も知らない。




K家妹
妄想日時:’08.2.9
妄想場所:自室にて

花玄のクリスマスを書こうとして空から降って来たネタ(笑)
一年の最後にサプライズカプ。
皆様もメリークリスマス&A HAPPY NEW YEAR!
(しかし書いたのは一年近く前という事実)




K家姉ぼやき→あ、ヤベ、私、このゲームクリアしてねぇ(焦)