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花帰葬 花白・銀朱 |
| 08.2.2 |
| 皆の気持ち(2月) |
「な…なんなんだこれは…っ!!!!!!!!」 執務室に足を踏み入れた銀朱は思わず声をあげてしまった。 執務室の机の上に山積みにされた色とりどりの箱や紙袋。 銀朱には訳もわからず、ただただ、その山を見ながら立ちすくむしかなかった。 「今日が何の日か知らないの?」 「は…花白…」 突然声をかけられ、そちらを見ると桜色の髪が印象的な少年がいた。 そしてその少年の前にも銀朱の机上に積まれた山と同じような山が出来ていた。 「何なんだ!お前の前にある物体は!?」 「今日、城内や街で貰ったんだよ。それで置場に困って取りあえず置かせて貰ったって訳」 「中身は何だ!?」 「はぁ?バレンタインなんだもん…チョコに決まってるじゃん」 どうやら銀朱にはバレンタインというものが理解できていないようだ。 仕方ない。とばかりに立ち上がり、銀朱にバレンタインの説明をする。 「バレンタインってのは、女の子が想いを寄せる男の子にチョコを渡して愛の告白をする日。…わかった?」 「つまり…お前に想いを寄せる女が…その山積みのチョコと同じだけいると?」 「そういう事。…まぁ、義理チョコって可能性もあるけどね。…困ったなぁ、僕ダイエット中なのにさ」 ダイエット中などと聞いたことはないが…と言いかけて銀朱はやめた。 「あ…チョコ一つずつにメッセージカードがついてる」 「何!?見せてみろ!」 銀朱は花白からメッセージカードを半ば強引に奪った。 そしてカードに書かれたメッセージを真剣に読み始めた。 【あなたが好きです】 【いつも見てます】 「これではまるで愛の告白ではないか!」 「だからそういう日なんだって。…まぁこんなの、メッセージは決まってるから皆同じ事書いてると思うよ」 恋愛下手で中々彼女も出来ず、出来てもすぐにフラれてしまう銀朱にとって花白が羨ましく思えた。 だが、同時に自分の机の上の山を見て気持ち、期待していた。 「アンタも自分の見てみればいいじゃない」 「それもそうだな。第一ここを片付けなければ仕事にならん!」 「とか言いながらホントは嬉しいんじゃないの?」 「そんな訳あるか!馬鹿者っ!!」 花白にからかわれて思わず否定してしまった。 銀朱がチョコの包みからメッセージカードを取って読んでみた。 【隊長ハァハァ】 「なんだこれはーっ!」 「うわぁ…濃いなぁ…」 そして銀朱は次から次へとメッセージカードを読み始めた。 【隊長が好きッス】 【隊長命】 【アイラブ隊長】 「見事に身内(第三兵団)からばっかりだったね…」 「………馬鹿者〜っ!公私の区別をつけろ!こんなくだらん真似する暇があるなら仕事しろ!!!」 バレンタインなんぞ廃止してやる!と言いながら隊長は仕事に戻るのだった。 「相変わらず部下に愛されてるね、隊長。…それも悪くないんじゃない?」 床に散らばるメッセージカードを拾い、銀朱の机に置く。 後日、銀朱は筆跡から部下を割り出し、律義に返事を書いたとか…書かないとか。 |
K家妹 妄想日時:’08.1.9 妄想場所:自室にて タイトルをうっかり「或るG氏の…」と付けそうになりました(笑) ありきたりなネタしか思いつかなくて苦労しましたが、アンジェリークをプレイしながら無理矢理捻り出した、ありきたりネタです。 今回も隊長に「馬鹿者」と言わせられて満足です(笑) |