花帰葬
王子×従者        
08.7.3         
 キミのためにできること(7月)

花。
それは植物とは限らない。
空に打ち上げられ、星空に咲く色とりどりの大輪の花。

ヒュゥゥゥ…ドォォン

轟音と共に咲く大きな花。
「たまや〜っ!うーん絶景絶景」
掛け声と共に咲く花にはしゃぐ一人の少年。

「見事だな」
そしてその隣で静かに感動する長身の青年。

「キミは花火見るのは初めて?」
「いや。だがこんないい場所でこんなに綺麗な花火を見たのは初めてだ」
「そっか」
花火に見とれる青年を見つめて嬉しそうに呟いた。
「僕は抜け出してキミと二人きりで見たかったのになぁ…」
「お忍びはダメだと言った筈だぞ、王子。それにこれはれっきとした公務だ」
自分付きの従者に窘められ、はぁい。とやる気なさ気に王子は返事をする。

「ねぇ…キミ…花火好き?」
花火に見惚れている従者に向かって少しヤキモチぎみに言う。
「ああ。花火は好きだ。綺麗だからな」
「ふぅん…」

従者の返答を聞いて王子の頭の中に一つの名案(?)が浮かんだ。
そして、花火に夢中になっている従者の腕を引っ張って花火の音に打ち消されないよう、こう話し掛けた。

「待ってて。必ずキミと僕の為だけに国で1番の大きな花火打ち上げてみせるから♪ね、玄冬」
「………はぁ。王子、お前の言ってる事はかなり無茶苦茶だぞ」
「そう?」
頭を抱えてため息をつく従者に満足気王子であった。

従者の気苦労はまだまだ続く。




K家妹
妄想日時:’08.2.3
妄想場所:K家姉宅

花白と玄冬じゃないですよ、王子と従者です(笑)
王子が従者を「玄冬」と呼んでいる所で、従者が玄冬だとバレた後の話だと解って頂けると助かります。
現在いい王になって従者を嫁に貰うため目下勉強中。