花帰葬
玄冬×銀朱         
08.2.2       
 おまけのG氏(日中編)

「顔を見たらキスしたくなった…」
「は?」
「しても…いいか?」
「よくない!」
「何故だ」
「仕事中だ!ここは執務室なんだぞ!!誰か来たらどうする!?」
「来ない」
「何故そう言い切れる!こら!!人の話を聞け!顔を近付けるな!…玄冬っ」

バタン!
銀朱の執務室の扉が勢いよく開いてた。
そしてキラキラと周りが光って見える、見目麗しい人間が入って来た。

「やぁ銀朱!顔を見に来たよ!…ん?何やってるんだい?」
「な…なんでもありませんよ…父上」
灰名が入って最初に見た光景は、銀朱が玄冬の頭を机に押し付けているという奇妙な光景だった。
慌ててごまかすも、顔が引き吊ってしまっている。
灰名は、ふぅん…と言いながら玄冬の姿を見て近づいて来た。

「父上!?」
「???」
「ふーん、へー…」
「な…何なんです?父上」
銀朱の呼び掛けにも答えず、ふーんと言いながら玄冬を上から下まで360度全体を興味深げに回し見る。

一周見て回って、うん。と一人納得し、銀朱の肩にポンと手を置いた。
「何です?父上」
「銀朱、いい子(部下)見つけたね」
「いい子(伴侶)!!??」

見事なすれ違い。

「謙遜しなくてもいいよ銀朱。キミは見る目が確かなようだ」
「な…何の話ですか??」
「とぼけなくてもいいのに。背が高くてしっかりした体つき。見た目は鈍そうだけど、中々やるようだし…。
真面目でいい子が来てくれて良かったね」
「父上!誤解です!」

誤解しているのは銀朱自身なのだが、気付く余地もなく…。

「大丈夫だよ、銀朱。奪ったりしないから」
「奪うって…」
「そうだ。今度家に連れておいで。皆で食事でもしよう。ではまた来るよ」
「父上!」
灰名は言うだけ言うと満足して帰って行った。
銀朱は、はぁ。と大きなため息をついた。

「なぁ…」
一息ついた銀朱に玄冬が話し掛けた。
「何だ!?」
「親公認ということでいいのか?」
「………」

見事な擦れ違い。
相変わらず少しズレている二人…いや、三人であった。




K家妹
妄想日時:’08.1.16
妄想場所:自室

或るG氏シリーズのその後ストーリーです。
その名も、おまけのG氏シリーズ(笑)
G氏を元にしたネタSSなので何作目で終わるかもわからない。ネタがある限り続くG氏シリーズです。


或るG氏の結末 おまけのG氏(朝・夜編)