花帰葬
玄冬×銀朱         
08.2.9       
 おまけのG氏(うららかな昼下がり編)

「こ…こらっ!!!やめろ!馬鹿者!!!ここは城内なんだぞっ!?」
ある晴れた昼下がり。
彩の城の庭の片隅から聞こえてくる声。

「おや?」
その声に気付く一人の男。
そっと木陰から声のする方を覗いてみる。

「見られなければどうといういう事はない」
「そういう問題かっ!!」
「あんたがおとなしくすれば一瞬で済む」
「…っ!!」
拒む銀朱の言葉を聞き入れもせず、銀朱の拒否権を奪う玄冬。
嫌なら本気で逃げればいい。ただそれだけなのに銀朱はそれが出来なかった。
嫌と言えないなら銀朱の負け。
静かに閉じた瞳に玄冬の顔が静かに近づいてきた。

「…ん…っ…」
言葉にすれば確かに一瞬なのかもしれないが、銀朱には長い時間に感じる。
唇が触れるだけの口付けではなく、もっと深い口付け。
もう銀朱には玄冬を遠ざけるくらいの力も無い。

暫く口付けを交わした後、静かに顔を離した。
「…はぁ…っ…」
「どうだ?今回のは自信があるんだが」
「っ!!!何で知識を覚えたか知らんが、知識と技術を得るたびに求めてくるのはやめろ!!」
「…。それはつまり…俺の事が迷惑だと言う事か?それとも気持ちよくなかったということか?他のヤツで試せと言っているのか?」
「!!!馬鹿者!!!!」
「…好きなら…良かったならたまには名前で呼んでくれ」
「言えるか!!」
「銀朱」
「…っ!いい加減にしてくれ、玄冬」
玄冬には敵わない。銀朱も理解はしていた。だから、名前を呼んでため息をついた。
玄冬は表情こそ変えぬものの満足げだ。




「……………」
凄いものを見てしまった。とばかりに固まる人が木陰に一人。
空気がキラキラと光って見えるその人物は、目の前に広がる光景に震えていた。
そう、銀朱の実父である、灰名。
灰名は握り拳に力を込めた。

「…そんな関係だったのか。てっきり部下とばかり思っていたのに…。しかも…『玄冬』だって…?」

さすがの元祖彩の銀狼もこれにはショックだったのか。
一筋の涙を流した。

「時雨、安心してくれ。キミの息子は私(の息子)が責任を持って幸せにするからね」
涙をふき取りつつ、よく晴れた青い空を灰名は見上げてキラキラと微笑んだ。




K家妹
妄想日時:’08.1.26
妄想場所:K家姉の室

「あのー…灰名様…俺…まだ生きてるんですけど…」
という時雨のささやかな主張をコメントに変えさせていただきます(笑)
おめでとう、銀朱。そして玄冬。
これで正真正銘、親公認だぞ。

K家姉ツッコミ→灰名様のSEは「キラキラ」で(笑


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